投資信託を始める前に

投資信託なら「投資信託を始める前に」へ! - リスクの大きさ


リスクの大きさと標準偏差

投資をする際、利益が少なくても安全な投資を選ぶか、多少危険性が高くても高収益の可能性がある投資を選ぶかは、投資家の思考や資産状況によって異なります。前者は「ローリスクローリターン」、後者は「ハイリスクハイリターン」と呼ばれますが、リスクの大小こそあれ、投資を行う際は、リスクをとらなければ、貯金や国債などの元本保証型(国債の場合は満期まで保有した場合ですが)の利回りを超える、利回り(リターン)を得ることはできません。それでは、そこまでリスクをとるかを決める必要がありますが、その時に参考になるのが、過去の収益率です。例えば、株式投資であれば、バブルで好景気に沸いている年と、バブルが崩壊し経済が不景気に向かっている年、不景気の中に光を見つけ好景気に転換しようとしている年では、当然のことながら、保有株式のリターンは大きく異なります。よって、株式投資の損得を考える場合には、よく、日経平均株式指数やTOPIXの年ごとの変動率でそのリターンを比較します。直近約30年間のTOPIXの変化をみると、最も良い年は+51.88%(1999年:日本の不動産バブル時)、最も悪い年は-41.77%(2008年:米国発世界同時株安時)となっていて、非常にブレが大きいことが分かります。そのため、運用の世界では、これらのブレ具合を見るために、標準偏差を用いて、収益率の分散具合を図ります。この値が大きいほど「ハイリスクな投資」と位置づけられます。ちなみに、上記TOPIXの場合、収益率の標準偏差は、24.02%程度と求められます。もちろん、このデータは、どの期間のデータを用いて計算するかで値は異なりますが、そうだとしても、この収益率の標準偏差は大きめであるといえ、株式投資では大きなリターンを得られる可能性もありますが、一方で、大きく資産を失う可能性が高い投資であることを示しています。